FRC断熱パネル
外断熱工法
  1.外断熱工法の特徴      4.規格寸法      7.外装仕上げ
                          (外装表面仕上げについて)
  2.外断熱パネルの特徴     5.各部おさまり    8.品質維持

  3.性能            6.外装仕上げ     9.安全作業
              (目地部シーリング材について)
                            10.締付部詳細

外装仕上げ

■外装表面仕上げについて

通常現場における塗装は、次の点を事前に十分検討しておくことが必要です。
  1.気象条件(天候・気温・湿度)
  2.下地・素地調整
  3.塗料・塗装方法の選定
  4.塗装作業時期・工程

A.下地調整:セパレーター穴・ボルト頭・現場木口巻加工・不陸部の補修には指定の補修材を使用し調整します。

B.素地調整(シーラー処理):耐アルカリ性を有し浸透性・付着力のある強い材料2液反応硬化形エポキシ樹脂シーラーを選
  定します。但し、非水アクリルエマルション及びアクリルエマルション系シーラーの使用は出来ません。

C.仕上げ材:通常の外装表面仕上げは次の2点になります。
  1.樹脂形リシン仕上げ(砂壁状吹付け仕上げ)
  2.タイル状吹付け仕上げ(複層模様吹付け仕上げ)

D.注意点
  1.FRC断熱パネルの表面はポーラスでかつ粗面ですのでペイント単体によるエナメル状の仕上げは、おやめ下さい。
  2.タイル仕上げ等特別な場合は、事前にお問い合わせ下さい。
  3.消し目地工法でシーリングの上に硬質タイプの塗材を施工する事は、おやめ下さい。
  ※上記事項において、一つでも問題があると塗膜の欠陥(フクレ・ハクリ)につながりますので十分に御注意願います。





品質維持

品質を維持するために、必ずお守りください。

1.搬入・荷降ろし
●荷降ろしは原則としてクレーンを使用いたしますので、5トン以上のクレーンをご用意下さい。
●荷降ろし場所は、水平なところをお選び下さい。また、開梱後に荷崩れしないようにご注意下さい。
●パレットごと吊り上げる場合は、必ずナイロンスリングを用い、スリングの荷重がかかる角部には丈夫な当て板をご使用下さ
 い。


2.運搬
●手で持ち運ぶ場合は、必ず2人以上で、パネルを起こして垂直に持って下さい。(図-1参照)
●強風時の運搬は、風にあおられないようにしっかりと持って作業をして下さい。
●荷揚げの際、2・3階以上は5トン以上のクレーンを使用し、荷揚げ用パレットを造りパレットに乗せて吊り上げて下さい。
●パネルを取り扱う際、手や足をはさまれないようにご注意下さい。


3.保管・養生
●仮り置きする場合は、取り付け作業位置近くの平坦で乾燥した場所に置いて下さい。
●雨・雪・直射日光を避けるため、上屋のあるところに置くか、シート等で覆うなど養生して下さい。また、汚れ防止のために、積
 み置きパネルの上に土足で直接乗るようなこともお避け下さい。
●取り付け後、他職種の通行、材料搬入などにより損傷の恐れがある出入り口、開口部、および出隅部などの角は、板などで
 養生して下さい。
●保管時は柵で囲うなど、子供が近づかないようにして下さい。
●積み置きの場合は、パネルが直接地面に接しないよう、下図のような状態で保管して下さい。(図-2参照)

  (図-1)                     (図-2)
        




安全作業

作業の安全を確保するために、必ずお守りください。



受取り・運搬時
●クレーンで吊り上げる際、事前にワイヤーロープ・ナイロンスリング等の安全点検を行って下さい。
●吊り上げは必ず2点にて吊り上げて下さい。
●吊り上げた製品の下には入らないで下さい。
●寒冷地でナイロンスリングをご使用の場合、固くなって滑りやすくなりますので、よく締め込んで下さい。


保管時
●保管は水平な場所で行い、子供などが近づかないように柵等を設けて下さい。

施工時
●足場上で作業する際には、パネルを落下させないようにして下さい。



受取り・運搬時
●荷降し場所は、水平なところをお選び下さい。また、開梱後に荷崩れしないようにご注意下さい。

現場加工時
●切断する際に粉塵が発生しますので、防護用具を必ず着用して下さい。電動カッターをご使用する場合は、防塵袋付きをお選び下さい。
●電動機器は、必ず事前に点検してからご使用下さい。


施工時
●無理な姿勢や位置での作業は避けて下さい。
●取扱いの際に手足をはさまれないようにご注意下さい。


その他
●シーリングや塗装の際、および使用工具は、メーカーの取扱説明書に従って下さい。




締付部詳細



アンカーボルトの種類

後貼り用取付専用ボルト


打込用躯体アンカーボルト(G1アンカー)         パネル座堀り専用ドリル